離婚調停中の20代、30代の男性の方へ(2)

離婚調停中の20代、30代の男性の方へ(1)からつづく

私は家庭裁判所からの指定日時に出廷しました。前妻とその義母は、女性の弁護士を付けてきました。

その時に相手の弁護士から、

  1. 私が安月給で、これでは生活できないから義母から食料を運んでいたため、共同生活していた食料費を請求すること。
  2. 前妻は私からDVを受けていたため、慰謝料1,000万円を要求すること。
  3. 生まれた子供の養育費を定期的に払うこと。

でした。

まず項目2についてはまったくのデタラメでそのようなことはしたことがありませんでした。当然、調停委員と相手の弁護士には間違っていることを主張しました。調停委員の心象を良くしたいための嘘であることは明白で、完全に人間不信に陥りました。

項目1については、私は今までに義母に食事をお願いしたことは一度もなく、食料費を請求される謂れはないことを伝えました。

項目3は、当然支払わなければならないことは十分理解しているが、できれば貯金して20歳になった時に渡してあげることを希望しました。

特に、精神的大打撃を受けたのは、相手の弁護士が、私の給与袋の給与金額が記載されているコピーを私と調停委員の前で見せて、こんな安月給だったら、結婚生活は考えられないと……..。

前妻も、こんな安月給だとは思わなかった。騙されたと…….。結婚前に話し合い、問題ないと言っていたのに…それはないだろう。

私は、調停後に自分の体が熱くなっているのを感じ、帰路につく頃、まともに歩くことができないほどフラフラな状態になりました。私は風邪をひいているわけでもないのに、体温計の温度は39度を超えていました。

その一週間後、午前中、仕事である市内にある顧客に営業活動をした後に、急に動悸が発生し、吐き気を催しました。これはいけないと思い、午後からお休みをいただきました。

帰る途中に、たまたま弁護士事務所があり、なぜか勝手に私の足がその事務所に向いて歩いていました。

アポイントもなく、突然受付で離婚について相談したいことを伝えると、嫌な顔をせず、年配の女性弁護士の方に対応していただけました。

名刺を見ると、肩書きに弁護士に医学博士が併記されており、文系と理系の両方を成された方でした。

その弁護士の方に今までのことを話し、調停弁護をお願いしたら、

「そのようなことで弁護士を立てる必要はなく、自分で解決しなさい!向こうが1,000万円の慰謝料を要求してきたなら、こちらも2,000万円の慰謝料を要求してやれ!このような状態は遅かれ必ず破綻するから、あなたも天が与えた試練だと思い、間違っていないことをしていなければ、堂々として立ち向かいなさい。必ず良い方向に行くから。」

と言われ、非常に心強くなったことを記憶しています。相談料をお支払いすることをお伝えすると、無料でいいと言われましたが、私の気が収まらないので、法定範囲内でお支払いしました。

その後、数回の調停を行い、最終的には前妻が、親権を取り、代わりに私が面接交渉権を取り、定期的に養育費を支払うことで結審し、離婚が成立しました。

家庭裁判所で結審した後に、調停委員から、私が面接交渉権を得ても、前妻とその義母は理由をつけて小さな子供に会わせることはないだろう。だから、子供に会うことを諦めて、新しい人生を歩みなさいと言われ、住処についてから、大声で泣きました。

離婚して、その後1ヶ月ほど落ち込みましたが、冷静に自分の良くないところを客観的に見つめることができ、徐々に前向きに生きていくことができました。

その後、今の妻と出会いがあり、再婚し、幸せに暮らしています。詳細は載せる機会があれば記載いたします。

約20年間養育費の支払いを完了しましたが、養育費を支払う都度、自分が至らなかったために、今でも子供を父親がいなかった状態にしてしまったことを謝っても謝りきれない気持ちになりました。

最近、別れた子供についてネット検索したところ、大学に進学し、真面目に仕事をしていることを知り、少し心の荷が降りた気持ちになりました。

船井総合研究所(現船井総研ホールディングス)創業者の船井幸雄先生が世の中でおこることはすべて「必要、必然、ベスト」であると言われたことを思い出しました。

「世の中で」を「あなたに」に置き換えてみると、我々の身の上で起きる(悪いこと)はすべて必要なことであり、ベストである。つまり、自分にとって起きるべくして起きたことであり、それは自分の成長にとって必要なことなのだろうと(勝手に)解釈しました。

私は離婚時に苦しみ抜いた事、今同じような境遇の方に少しても心が和らいで欲しいと思い、このブログに記載しました。

人生のどん底に来たら、あとは昇ぼるしかありません。必ず壁を越えることができます。壁を越えたら、その後に今以上の幸せが待っています。

ご一読いただき、ありがとうございました。

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