これからジョブ型企業で働くあなたの不安を解消します。

日立製作所や富士通など電機大手が、職務内容を明確化する「ジョブ型」の人事制度の導入を管理職から一般社員へと加速させていることが時事通信のWeb記事にありました。今回はジョブ型の働き方についてお伝えしていきます。

今までの日本企業はほとんどがメンバーシップ型のゼネラリストでした。年次が上がるごとに、経理をしていた人が総務に移ったり、定期的に他部署を経験させて職務が上がっていく人事が一般的でした。私は外国企業の日本法人に勤めていますが、私の職務は職務記述書(ジョブディスクリプション)に決められており、その範囲内で専門的な仕事を行います。つまり、スペシャリストです。

高度経済成長期はこのメンバーシップ型がうまく機能していました。しかしメンバーシップ型はメンバー同士の仕事が重複していることが多く、非効率でした。日本の生産性効率が欧米に比べて低いのはメンバーシップ型が大きく影響しています。また、仕事が重複することで、メンバーの中に働いている人と働いているふりをしている人に別れます。実は働いている人は2割しかいません。上位2割の人が8割の利益を生み、残り8割の人が2割の利益を生むと言われるパレートの法則が当てはまりますね。

その点、ジョブ型は組織の枠にはめられず、職務記述書に記載されている職務に没頭できるため、効率を上げて仕事ができます。当然専門性も磨かれますので、その職務(例えばセールス、ファイナンス、アドミニストレータ、マーケティングなど)に関して、機会があれば条件の良い会社への転職活動も容易にできます。

これは企業側にとっても優秀な人材が確保しやすく、働く側も転職しやすい環境になるため、ジョブ型の人事制度が多くの日本企業で取り入れられれば、人材の流動化により、必要時市場に必要な人材が取り入れやすくなるのではないでしょうか。

私も当初はジョブ型の職務に戸惑うことがありましたが、時間がたてば慣れますし、しっかり有給を取り、必ず定時で帰り、家族との団欒と趣味に時間を当てることができます。

メンバーシップ型の組織の中では優秀な人に負荷がかかり、非効率な業務による残業が増えて、最終的には自分の人生を会社や仕事だけに費やすことになり、仮に組織の中で出世して、多少収入が増えたとしても、自分自身を犠牲にしていることに変わりありませんね。

日本企業、外資企業に関わらず、もしジョブ型の働き方に不安をお持ちのあなた、またはこれからジョブ型の企業に就職されるあなた、自分を大切にして、家族を大切にして、時間を大切にされるあなたにジョブ型はお勧めです。

OFF時間(プライベートな時間)とON時間(働く時間)を明確にして、人生にメリハリをつけ、豊かな人生を、そろそろ我々日本人も行動するときではないでしょうか。

まとめ

  1. ョブ型は、職務記述書に記載された職務を行うため、他の仕事に影響されず、効率的に行うことができる。
  2. ジョブ型は、仕事の専門性が磨かれるため、機会があれば条件の良い企業への転職がしやすくなる。
  3. ジョブ型は、自分の時間を大切に、自分の人生を大切にするあなたにお勧めの働き方。

ご一読いただき、ありがとうございました。

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