病気で苦しんでいる人を理解していますか?

今日ニュースで新型コロナウィルスに感染し、完治後に後遺症に悩まされている方の特集を見ました。人は自分が経験した病気については理解があるものの、経験していない病気については理解されない傾向にあると感じています。私の経験も含めてお伝えします。

番組は、患者さんが新型コロナウィルスの後遺症(めまい、体がだるい、耳鳴り、走ることができないなど)を医者に診てもらうのですが、原因がわからないため、薬で一時的にその症状を止めるのみで、悩まれている姿が映し出されていました。その状態が半年以上続き、会社に出られずに、上司から毎日状況報告を求められたり、会社の社長から年金の保険料がもったいないから、自主退職を勧告された酷い内容でした。

会社に出社したい気持ちはあるが、体が怠くて出社できず、周りの仲間に申し訳ないと考えるだけでプレッシャが掛かっているところに、更に上司や社長からのプレッシャを掛けられ、それに耐えきれずに会社を辞めざるを得ない状態に。

後遺症にかかった本人は、意図的に新型コロナウィルスに感染したわけでもなく、後遺症で会社に出て来れなくなったからといってこのような仕打ちをするのは如何でしょうか?

私も仕事で軽いうつ病になり、現在も心療内科に通っています。うつ病の原因は上司のパワハラと自分の責任を私に押し付けたことで発生しました。その後、1ヶ月ほど休職しました。

現在うつ病はある程度世間に認知されていますが、私がうつ病と診断された時に、仕事仲間が、うつ病は怠け病だと私は心ないことを言われ、さらに傷つきました。

つまり、他人は自分やその家族が経験したことのない病気は理解することができないことがよくわかりました。

会社の上司も自主退職を勧告した社長も、自分ファーストです。

「病は気から」と言われる通り、このような会社の上司や社長の下で働いていたら、いずれ私のようなうつ病になっていたかもしれません。

今世間では新型コロナウィルスの感染予防と、感染したら隔離し、他人に移さないことと、感染した本人をできるだけ早く治すことに力を入れています。

それはそれで良いことですが、我々は後遺症に悩んでる方を軽視してはいけないと思います。

そして、国はコロナウィルスの後遺症、うつ病だけでなく、難病、原因がわからない患者さんの心のケアも十分必要であることを承知してほしいと思います。

我々も自分が経験していない他者の病気に関心を持ち、お互いの当事者が常にサポートし合う関係にならなければ、前出の上司や会社の社長のモラハラは繰り返されることになるのではないでしょうか。

蛇足ですが日本の企業が海外の企業に比べて業務効率が悪いと言われるのは、サポートし合う相手がいないからだと思います。サポートし合う仲間がいるから、気兼ねなく休暇をとって、人生を謳歌しています。

労働基準監督署が社員一人当たり5日以上の有給休暇を取らせないと罰金が取られますが、制度を作っても、仕事の仕組みを変えない限り、同じ状態が繰り返されるでしょう。

まとめ

  1. 「病は気から」と言われる通り、後遺症や病気に悩んでいる方を軽視してはならない。
  2. 我々は他者の病気に関心を持ち、企業は当事者同士が常にサポートし合う関係を構築しなければならない。
  3. 国は罰金などの制度を作る前に、企業が業務効率を上げるために仕事の仕組みを変える制度を作る必要がある。

日本企業は海外の企業から謙虚に学ぶ必要がありますね。

ご一読いただき、ありがとうございました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次