本来後継者は社内で育てるべきではないですか?

ブルームバーグのネット記事で京都の製造メーカーのカリスマ創業者が自動車会社からヘッドハントした社長の経営力に失望感とありました。「車載事業の計画未達が続き、相対的な業績は悪化したとし、経営力の低い人物をトップに据えたのは判断ミスだったとの見方を明らかにした。任命責任は自身にあり、外部からの人材を後継者にする考えそのものが甘かった」との見方も示したと書かれていました。

この会社は昨年大手の工作機械メーカーを買収しています。某家電メーカーの元社長や自動車メーカーからヘッドハントした人を副会長や社長にしていますが、現在は辞められてこの会社にいません。

この会社の創業者は潰れかかった会社を買収して、利益の出る体質にしてグループとして成長させた経営手腕は非常に高い能力をお持ちであると思います。しかし、外部から社長をヘッドハントしなければならなかったのはなぜでしょうか?

それは社内で後継者を育てる能力はなかったのだろうと推測します。

ヘッドハントしては自分の意にそぐわないから辞めさせることを繰り返していては、この会社の将来はこのカリスマ創業者がいなくなればたぶん経営は立ちいかなくなるときが来るのは目に見えています。

これはあくまでも私の想像ですが、常に部下や役員仲間に意見を言わせないような雰囲気を作り、周りはイエスマンだけになってしまったのではないでしょうか?

つまり、裸の王様状態です。

では、なぜ経営能力は高いのに、後継者を育てることができなかったのでしょうか?それは社内で働く従業員や本来後継者となるべき役員を信頼していなかったのだろうと推測します。

だから、外部からトップとなるべき人を招聘(しょうへい)せざるを得なかったのではないでしょうか。

陣頭指揮で会社の状況を良い方向に変えられる間はいいですが、引き際もわきまえておく必要があると思いました。

まとめ

  1. 会社の成長を早めるために外部からトップを招聘しても、うまく行くとは限らない。むしろ失敗する可能性が高いのではないか?
  2. 創業者、トップの経営者は自分が突然いなくなるようなことになっても、経営が成り立つ後継者を育てておくことも重要な仕事である。
  3. トップの経営者は自分の引き際もわきまえておく必要がある。

ご一読いただき、ありがとうございました。

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