自社の利益だけを考えて行動すると将来にツケを残すことになる

ある回転寿司の社長が競合他社の情報を不正に入手したことで逮捕されたことが報道されました。今回は不正を行う企業と人について考えてみたいと思います。

1.競合他社からヘッドハントされた時は要注意

競合他社から引き抜きに合う場合、あなたの実力を認めてヘッドハントされていると考えず、あなたの実力以上にあなたが持っている情報や人脈がほしいと考えて良いでしょう。当然ヘッドハントされる側は、給与面や地位、待遇などの良い条件に競合他社に移ります。しかし、ヘッドハントされた側は強く結果を求められることになります。それは本来の実力ではなく、前の会社の情報を利用して有利に業況を進めることを暗に求めていると思われます。

2.人としてのプライドがあるか

ヘッドハントされた側は、結果を求められますが、その結果をすぐに出すことができる実力がある人は不正を行う必要がありませんね。仮に実力がなく、結果を出すことができない人であっても人としてのプライドがあれば不正を行いません。しかし、人としてのプライドがなければ不正や悪事だと分かっていても目先の自分の利益だけのために行うでしょう。一時的な利益に目が眩んだために、人としてのプライドをなくしたこの社長は若くして一生を台無しにしてしまいました。

3.目先の利益にこだわると将来が見えなくなる

不正を行なったこの回転寿司会社は当初は他の競合他社と比較して原価率で一番低かったそうです。逆に言えば利益率が高いことになります。しかし、この原価率の低さが仇となり、味や品質に影響したと考えられます。他社も同じ価格で販売していますから、お客様は味の良い店に行きます。目先の原価率を低く抑えれば当然利益率が上がりますが、結果的に将来の業績に悪影響を与えたことになりました。

4.原価低減は品質を落とさないことが前提

品質を落として原価低減することは必ず将来に問題が発生することは、過去の企業の不正により読者の皆さんもご理解されていると思われます。例えば産地偽装、使い回し、賞味期限の改ざん等です。顧客や消費者を騙して利益を得る行為は自社のブランドを棄損し、信用がなくなります。以前のブログにも書きましたが、このような不正を行う会社は、必ず他でも行われている可能性が高いと考え、私は過去に問題を発生させた企業の製品は絶対に買わないようにしています。ある自動車メーカーの不祥事が繰り返し行われたことを考えれば、我々費者がリスクを軽減するにはその企業の製品、商品を買わない、使用しないことが一番のリスク軽減につながるのではないでしょうか。

まとめ

  1. 競合他社からのヘッドハンティングオファーは要注意
  2. 企業は目先の利益を求めることより、消費者に質の高い商品を提供することを優先することで、将来の業績に良い影響を与える
  3. 企業も人もできる範囲の実力で最大限のサービスを顧客に提供することを心がける

ご一読いただき、ありがとうございました。

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