熊本産のアサリの産地偽装のニュースを見ました。ある地方のテレビ局が3年にわたる偽装の取材報道をしていました。外国から輸入したアサリをトラックから海岸にばら撒き、ある程度の時間が経てば回収して、熊本産として各地方に販売する内容でした。熊本産なら売れるけど、中国、韓国産なら売れない。だから見かけ上熊本産として販売していたわけですね。
今まで熊本産で販売出来ていたのは過去の信用の積み重ねによるものであったわけです。それなのに不正を行なった悪徳業者は信用をお金に変えて、信用を失くしたわけです。
消費者は熊本産のアサリだけでなく、熊本産の物は良いイメージを持つことはないでしょう。
信用は一種の貯金ではないかと思います。
この悪徳業者は過去から諸先輩方がコツコツ貯めてきた貯金(信用)を一気に下ろして(落として)しまいました。
信用向上はブランドの向上につながり、それが価格に反映されます。
このブランドなら少し高くても美味しいから買おうとなるわけです。
一昔前、日本製であればまず間違いないからと海外から言われていましたが、この熊本産のアサリだけでなく、自動車メーカーなどのリコール隠しや製造メーカーのテストレポートの改竄(ざん)などが表に出る昨今、世界から日本製の品質も落ちたと言われても仕方がないでしょう。
非常に残念ですが、このような偽装や改竄(ざん)などの行為は経済的に落ち目な日本を象徴しているのかもしれませんね。
少なくとも日本人として、プロとしての誇りがあれば、他者を傷つけてでも利益を得ようとする行為はしないと思います。
信用は下ろすものではない。貯めるものである。と思うのは私だけでしょうか。
まとめ
- 信用は時間をかけないと出来ないが、失うときは一瞬である。
- プロとしての誇りやプライドがあれば、他人を騙してまで利益を得る行為は絶対にしない。
- 信用を積み重ねていくことで消費者に高い価格を認めて購入していただけるものである。
ご一読いただき、ありがとうございました。
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