東京の初めての転出超過は何を意味しているのでしょうか?

総務省が、昨日28日公表した住民基本台帳に基づく2021年の人口移動報告で、東京23区は、転出者の数が転入者の数を1万4828人上回り、比較可能な2014年(外国人を含む集計を始めた年)以降で、初めて「転出超過」になったことが発表されました。その理由としてコロナ禍により人の密接な状態を避ける、テレワークでも問題なく仕事ができる、家賃が高いなどが挙げられると思いますが、本当にコロナやテレワークに関連することだけでしょうか?東京の転出超過について私なりの考えをお伝えします。

日本は毎年約50万人の人口が減少していますが、東京は毎年人口が増加していました。ところが2021年から減少に転じたのには大きな意味があると思います。

この人口の転出超過は基本的にその街に魅力がなくなったからだと思います。

魅力があれば、わざわざ引っ越す必要はないわけです。

東京に限らず、他の地方でも慢性的に転出超過が続いているのは、同様の理由ではないでしょうか。

さて、東京に魅力がなくなった理由として、ネットでは1.物価や地価が高い、2. 朝夕の通勤ラッシュがひどい、3.車や人が多い、4.大気汚染がひどい、5. 緑や自然が少ない、6. 地域のつながりや人間関係が希薄.….と続きます。

この中で割合が増加しているのは5,6でそれに加えて「街並みが雑然として景観がよくない」そうです。

人気のある移住先は長野県、広島県、静岡県、北海道、山梨県……だそうですが、自然とか景観を考えると移住先として納得できますね。

私も過去に東京近辺の都市に住んでいて、新橋駅まで東海道線に乗って通勤していた時は本当に辛かったことを覚えています。会社の事務所に着いた頃にはヘトヘトになって一日の労力が残っていない状態でした。今でも東京に出張しますが、私は個人的に東京の景観にはまったく魅力を感じません。むしろ疲れてしまいます。それは他国の都市に行くとわかります。

私が経験しているのはドイツのミュンヘンやハノーファ、ベルリン、イタリアのミラノ、スウェーデンのストックホルムですが、素晴らしい景観です。

ドイツ・ミュンヘン市内
イタリア・ミラノ
スウェーデン・ストックホルム

出張時筆者撮影

景観は人間にとって非常に重要です。それは景観によって癒されるからではないでしょうか。仕事は激務でも、帰り道の景観に癒された人は多いのではないでしょうか。東京の景観に癒される方もお見えになると思いますので一概には言えませんが、ただ単に変わった形のビルを建てるだけでなく、都市として全体の景観を考えた建造物にしていかないと、今後転出超過は続くのではないでしょうか。

まとめ

  1. 人口の転出超過はその街に魅力がなくなったから。
  2. 景観は人を癒すことができる。
  3. 都市として全体の景観を考えた構造物にしていかないと、今後の転出超過は続くだろう。

ご一読いただき、ありがとうございました。

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