人口減少は日本にとってピンチ、それともチャンス?

イーロン・マスク氏がツイッターで「日本はいずれ存在しなくなるだろう」との衝撃投稿がネット記事にありました。毎年約50万人の人口減少を考えるといつか日本人はいなくなる計算ができますが、この人口減少は日本だけに限らず他の国でも発生しつつあります。今日は人口減少とその影響について考えてみたいと思います。

1.現在の80代以上の世代は当たり前のように兄弟姉妹がいた

私の母は兄弟姉妹が多く、この世代の人に聞くと五人、六人の兄弟が当たり前でした。兄弟が多いから良いというわけでなく、戦後の食糧難で取り合いになったり、兄弟姉妹の中での生存競争が激しかったことを祖母から聞いたことを思い出しました。日本が裕福ではない時代、つまり「貧乏人の子沢山」と言われるように、ほとんどの日本人が貧乏であったことが子沢山になったと言えるのでしょうか。なぜ貧乏なのに子沢山になるのか。本来なら子供が増えたらさらに生活が苦しくなることを考えたら子沢山は逆行しているように感じますが、労働力を確保するために潜在的に子供を増やす傾向にある事を耳にしました。当然、当時は今のような医療設備も整っておらず、平均寿命も低いため、病死や早死にすることも影響していたと考えられますね。

2.人口増加に産業発展がうまく兼ね合い、大きな経済発展に繋がった

私が小学生低学年の頃、固定相場制1ドル360円だった記憶があります。これが変動相場制に移行して、新聞紙上では1ドル300円を切ったとか、素早い状況で円高になっていきました。経済成長率も数年前の中国と同じく10%以上ありました。定額預金の利息も8%くらいありましたから、10年預けると元本が倍になり、当たり前のように物の値段も上がりましたが、それ以上にサラリーマンや労働者の収入も多くなったことからほとんどの国民が生活が苦しくなることはなかったと思います。人口ピラミッドも年齢が上がるごとに比例して減少していました。確か企業の定年も55歳で、定年後に年金がもらえる時代でした。今では想像もできないですね。

3.人口減少は移民受け入れで問題解決?

2020年時点でアメリカは約5000万人、ドイツでは約1600万人の移民を受け入れて人口が増加しています。日本も約280万人弱です。移民増加が人口が増加に繋がり、その分の市場が広がり、購買力が高まります。しかし、世界的に人々が移動しやすい環境になれば、移民が増えて、その国の純粋な血筋がなくなりつつあると考えられます。アメリカでは日系、中国系などの〜系が多いように、純粋なアメリカ人はいませんね。そのため、先進国と言われる国々で発生している人口減少を移民で補うことが盛んになると日本も純粋な日本人が将来いなくなる可能性は高いですね。

4.人口減少は日本にとってピンチまたはチャンス?

経済評論家やマスコミは、日本の人口減少は経済的にマイナスであると言われることが多いですね。それは人口減少により、購買力や生産能力が落ちることが言われていますが、私は少し疑問に感じています。移民を受け入れることで、低賃金労働力が増えることになりますから、日本人の人件費は増加しないことが考えられます。人手不足解消を移民で対応するのではなく、ロボットなどの自動化で補うことで労働者の負荷が軽減でき、労働生産性が向上した分を労働者の収入として還元できる仕組みにすることで購買力の向上につながることになります。政府は現在の利益配分を変えることを言われていますが、利益配分を変えることで、富裕層は収入減になりますから、日本での企業経営や参入は減少していく可能性が非常に高いと思われます。利益配分を変えるのではなく、過去の日本の経済成長が高い時代と同様に、生産性向上と労働力の負荷軽減による利益増加により、富裕層から低所得者層まで全員が収入増加につながれば、経済的なシナジー効果が起きるのではないでしょうか。

まとめ

  1. 貧乏人の子沢山が人口増加に繋がり、日本経済の発展に繋がった。
  2. 工場などの生産設備にロボットなどの自動化を推進することで生産性向上と労働者の収入増加につなげる。
  3. 物の値段が上がっても、それ以上に労働者全体の収入が増加できれば問題はない。

ご一読いただき、ありがとうございました。

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