誰でも簡単に持ち出しできる個人情報

尼崎市民の個人情報が入ったUSBメモリーが紛失した事件について、市の委託業者が簡単に持ち出しできることがわかりました。業者に仕事を依頼するからといって管理監督なしにこのようなことがされていたことが驚きです。今回は個人情報と情報管理について考えてみたいと思います。

1.昔は個人情報が当たり前のように曝されていた

我々の学生時代の卒業アルバムなどを見ると卒業者の住所や電話番号が記されていました。電話帳(ハローページ)には世帯主と住所、電話番号が記載されていました。明らかに悪用されることは想定されていませんでしたし、そのようなことをする人はほとんどいなかったと思います。あえて言えば昔の級友がある政治団体に所属しており、選挙前にその名簿を見て選挙運動をするために年々ぶりに電話をしてきたことがありました。しかし、この卒業アルバムを名簿業者に売ることをする人が現れました。時々どこからともなく、ある業者からダイレクトメールが届いたりすることがありましたね。

2.メディアの軽量化が簡単に情報を持ち出せるようになった

さすがに電話帳などの重いものを数冊持ち出すのに手間がかかりますが、何百冊、何千冊の大量の電話帳データをデジタルデータとしてUSBメモリーに記録されていれば簡単に持ち出し出来ます。また、メールなどでデーター送信も可能ですね。そのようなことを考えると情報は誰でも簡単に持ち出しできることを意味しています。住所、電話番号だけでなく、銀行口座番号などの重要な情報も付加されていますので、情報を入手した人が意図的に悪用することも考えられますね。

3.個人情報保護法の罰則が強化されたが…

違反者には罰金などの罰則が強化されましたが、罰則を強化しても違反する人は必ずいますし、仮に個人情報が流出しないような仕組みを作っても100%完全ではないわけです。必ずどこかに脆弱性を見つけてサーバーにアクセスして情報を取り出すハッカーがいます。我々の情報は常に狙われ、流出する危険性があることを念頭に入れておく必要がありますね。

4.我々の情報は100%守られる保証はない

残念ですが、いつの時代にも我々の情報が100%守られることはありません。しかし、個人で定期的にパスワードを変更したりするだけでも、他者にアクセスされる可能性がかなり低くなるそうです。パスワードは忘れてしまう危険性があるため、それぞれ異なるアカウントでパスワードを共用する人がいます。これはかなり危険です。面倒ですが個人情報を守る観点から定期的にパスワードを変え、異なるアカウントにそれぞれ異なるパスワードを使用するだけでもかなりの情報漏洩を防止することができるのではないでしょうか。

まとめ

  1. 情報は誰でも持ち出しできることを認識し、定期的にパスワードを変えるなどの防衛措置を取る。

ご一読いただき、ありがとうございました。

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