管理職になりたくないと考えず、機会があれば経験してみよう

あるネット番組で女性の管理職の割合が約8%で国の目標 30%を大きく下回っているそうです。また実際に管理職になりたい人の割合が全体で約80%を超えているとのことです。とうぜん、管理職や役員になれば責任が重く、その分給料も高くなるのが一般的です。ところが最近は名ばかり管理職が増え、昇格しても、それに見合った昇給がないため、管理職になってもメリットがないと考える人が多いのではないでしょうか。今日は管理職について考えてみたいと思います。

1.管理職昇格はサラリーマンの目標だった

バブル崩壊前に社会人になった私は、管理職が一つの目標でした。一般社員ですと、自分の裁量で仕事を行う範囲は狭いため、実際にその裁量を超えて仕事を行うためにはその組織の長(課長や部長)に決裁を取る必要がありました。当然課長や部長になればその組織を運営する責任を負うため、部下を適材適所に配置して組織のパフォーマンスを上げることにやりがいを感じるのではないかと考えていました。実際に昇格して管理職になったときに、会社から実力を認められたことが昇格につながり、嬉しかったことを記憶していますが、その後組織を運営することがいかに難しいものかを実感しました。また労働組合から抜けるため、残業代は付かず、責任は増えても給料はほとんど変わりませんでした。ただし、賞与はかなり上昇しました。

2.経済が成長しなければ、会社は組織の運営は難しくなる

高度経済成長時代は、会社や組織の目標達成がしやすかったため、マネジメント力がなくても、長年会社に勤めたことが一つの評価として、年功序列での管理職昇格がありました。しかし、経済成長しない今、会社経営や組織のマネジメント力がないと目標達成ができなくなったため、年功序列より、結果を出す、実力のある人が管理職になりました。つまり、年上の部下、年下の上司も当たり前になりました。結果を出す人が組織の長になることで、そのロールモデルを活かすことができるからです。でもそのロールモデルがそれぞれの部下に当てはめることができないことがわかります。それはぞれぞれの持っている性格や実力が違うから自分の成功体験は当てはめることができないことを実感することになります。

3.組織集団で結果を出すのか?それとも個人で結果を出すことが必要なのか?

私が管理職になったときに会社から外部の研修に参加させられました。そのときに組織の運営、部下の育成、目標達成を行うために何を行うべきかを学びましたが、研修や部下育成の本はあまり役に立たなかったことを覚えています。また、部下は何もしなくても成長する人もいれば、色々と指導しても成長しない人もいます。管理職になれば人間力がつくことを言われたことがありましたが、その意味が後々わかってきました。役員からは強く結果を求められ、部下からは強く指導すると突き上げられ、私はついに精神的に参ってしまい、約1ヶ月休職しました。

4. 人にはそれぞれ適材適所がある

このときに私は組織をまとめる役より一匹狼が一番性に合っていると感じました。ただし、管理職を離れた今、管理職の立場になって物事を考えることができますので、プレーヤーに戻っても今何が必要なことかがわかり、先行して仕事を進めることができることを実感しています。確かに管理職は大変ですが、管理職になることで今まで見えなかったことが見えてきたり、責任を持たされますので人として成長できる良い機会でもあります。だから、会社から管理職になる機会を与えられたら、管理職になりたくないと考えず、私のように経験してみることをお勧めします。仮に失敗しても必ずあなたの人生において良い影響を与えることになると思います。

まとめ

  1. 経済成長しなくなった今こそ、会社や組織の高いマネジメント力がないと目標達成できなくなった。
  2. 研修や部下育成本は、それぞれの環境が異なるため、役に立たないと考えていい。
  3. 管理職を経験する機会があれば、一度は経験することで客観的に物事を見、それを自分の仕事に活かすことができる。

ご一読いただき、ありがとうございました。

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