嫉妬のエネルギーを喧嘩に向けるのではなく、成長に向ける

フィンランドがNATOへの加盟申請を発表し、同様にスウェーデンも加盟を促進するニュース記事がありました。ロシアのウクライナ侵攻がNATOへの加盟を考えるきっかけになったことは間違いありません。当然ですが近隣諸国はウクライナと同様のことをされる可能性があればNATOへの加盟は考えざるを得ないのではないでしょうか。ロシアはますます孤立していきますね。今回は孤立と仲間意識について考えてみたいと思います。

1.ソ連が崩壊した理由

ソ連邦が崩壊し、現在旧構成諸国の一部がNATOへ加盟しています。ソ連時代に東欧諸国と経済協力機構(COMECON)を形成していましたが、ソ連の消滅により、1991年解体しています。ソ連の崩壊の理由は内部分裂や政治的な行き詰まりとありますが、明確に言えることはソ連構成共和国をロシアが主体となって経済的な支援ができなくなったことが大きな要因の一つではないでしょうか。もし政治的、経済的に強いロシアであれば自ら連邦政府を崩壊させることをする必要なないはずです。つまり、他の構成共和国に支援できなくなったロシア自身を存続させるためにソ連邦を崩壊せざるを得なかったことになります。

2.ソ連崩壊後、ロシアが経済的に成長していれば

ソ連崩壊後にもしロシアが独自に経済成長し、改めて旧ソ連構成共和国や旧COMECON加盟諸国に経済的に困窮している国々へ支援したりしていれば近隣諸国がNATOへ加盟することはなく、このような戦争は起きなかったと考えます。しかし、経済の失策によりオルガルヒと言われる新興財閥、ほんの一部の超金持ちが発生し、ほとんどの国民は経済的な恩恵を受けていません。資源だけでなく、国として工業製品などの開発を怠ったことが経済的に成長できなかった要因ではないでしょうか。そもそも欧米や他国に資源だけで政治カードとして有利に事を進めるのには無理があります。

3.独裁政治に経済的な発展は考えられない

経済的な恩恵を受けることができないロシア国民は表向きはロシアのトップに支援しているふりをしていますが、潜在的には支援していないと考えられます。これは支援していなければ自分の身に危険が生じる可能性が高いからです。国民のことを考え、行動しているトップであれば、本来国民から尊敬され、支援されるでしょう。国民の利益を蔑ろにし、自分の利益しか考えない独裁者も本来国民が支援していないことを潜在的に知っています。支援していないことが表に出ることが怖いため、表に出ないようにするために、国民に恐怖を与えているのではないかと想像します。

4.孤立しても周りの諸国を巻き込んではならない

人間関係で言えば、自分が仲間外れにならないために派閥に所属する人がいますが、逆にどの派閥にも属さない一匹狼と言われる人もいます。しかし一匹狼は他者を貶めることはしません。自分の責任において行動します。ではロシアを個人に置き換えるとどのような立場なのでしょうか。昔の仲間だった親友が離れていき、他のグループに入ったため、嫉妬し、別の親友も同様にそのグループに入ろうとしたため、そのことに我慢できずに喧嘩を仕掛けたと考えられます。お互いの考え方が異なっても尊重することはできます。しかし個人的には嫉妬はすべて悪いことではないと思っています。その嫉妬のエネルギーを喧嘩に向けるのではなく、成長に向けることができれば、今のようにはならなかったでしょう。残念ですが、国民の意識が変わらない限り、その国の将来が変わることはないでしょう。少なくとも一匹狼でいてほしかったと思うのは私だけでしょうか。一日も早く平和が訪れることを願うばかりです。

まとめ

  1. 過去に環境や状況の変化を受け入れ、その変化を成長の糧にする。
  2. 他者を貶めることをしなければ一匹狼という生き方もある。
  3. 考え方は異なってもお互いを尊重することはできる。

ご一読いただき、ありがとうございました。

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