前向きな人口減少と日本の将来について

最近少子高齢化についてのネット記事が多く見受けられますが、ほとんどの記事は少子高齢化における人口減少や、低い出生率、年金問題、孤独死、医療費の増大など悲観的な内容です。しかし、悲観的な内容だけで終わらせるのではなく、人口減少によるメリットもあるのではないでしょうか。今日は前向きな人口減少と少子高齢化について考えてみたいと思います。

悲観的な記事を読んで、将来を明るいイメージで捉える人は少ないと思います。結論から言いますと「日本は少子高齢化だから将来悲観する必要はない」と言えます。悲観だけしても問題解決することはないですよね。

現在の日本の出生率は2020年で1.34で世界185位、世界1位のニジェールの出生率は6.74、世界平均で2.39で世界平均も年々下がっています。統計が取られている1970年台ですと日本の出生率も2.0を超えていました。私の父親、母親の世代は兄弟姉妹が多いため、それより前の私の祖父、祖母はそれ以上の出世率だったと想定できます。50代の私も物心ついた頃から叔父、叔母が多かったことを記憶していますが、兄弟が多くなると兄弟の中でも好き嫌いがあり、兄弟なのに話をしない叔父、叔母がいました。さらに親(祖父)が亡くなった後に兄弟親族(叔父叔母)どうしで財産の相続争いが勃発し、兄弟が多いのも問題があると実感しました。

このようなことが過去にあったことを考えてみると、もし今の日本がニジェールと同じ出生率であったとすると、家族なのに、兄弟なのに仲が悪かったり、意思の疎通ができなかったりすることがさらに起きるのではないでしょうか。また、日本のように国土の狭い国に人口が今の2倍、3倍になったとすると住む場所、食糧不足など貧富の差が拡大する可能性もあったのではないかと想定できるのではないでしょうか。

そのように考えると人口減少が悪いとも言えないと思います。30年前であれば、土地の値段が高いため、家を建てることは不可能に近かったことが、同じ場所でも今では手軽に購入できるようになり、収入が増えなかったとしても家を建てることが可能になりました。

人口減少を悲観的に考える前提として、保守的な日本人は周りの環境が変わらない状態で人口減少を考えるからではないでしょうか。周りの環境とは、労働環境や国民の意識の変化、考え方の変化です。具体的に言いますと、労働者が減ると人手不足になりますが、その人手不足をロボットやIoT、AIにより、ご存知の通り、人に変わって作業をするシステムが現れてきています。例えばあるファミリーレストランでは人に変わって食事を運ぶロボットが動いています。建設機械では、熟練作業員がいなくても正確な作業ができるシステムが動いています。

蛇足になりますが、政府は人口減少を移民受け入れで安い労働力に依存することを考えているようですが、これは昨今言われている人件費の抑制につながるため、経済成長に繋がず、収入が上がらない状態になります。人口減少を前向きに捉え、それを解消するためのシステムを日本国内で開発することで、日本が更なる経済成長につながることが期待できるのではないでしょうか。

まとめ

  1. 人口減少だけでなく、人口増加も問題が発生する。
  2. 周りの環境が変わる前提で人口減少を考えると、人口減少がメリットになる。
  3. 人口減少は日本の生産性を向上させる絶好のチャンス。

ご一読いただき、ありがとうございました。

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