天職に転職する?

仕事中

今の職業は自分に合っていない、または自分が合っていると思って付いた仕事が実は合っていなかったと考えている人は多いのではないでしょうか?ある機関がアンケートを取ると約95%が自分が就きたい職業ではないとのことです。残り5%は天職についているということになりますね。では95%の人はどのように考えたらいいのでしょうか?私の経験も含めて、お伝えしていきます。

結論から言いますと、人に天職はないと思います。

私のことで恐縮ですが、私が会社に入社した時に配属された部署が生産管理でした。これは私が学生時代に勉強したことがいがせると思い、上司に叱られながらも非常に有意義に働くことができました。しかし、その2年後、急遽営業部門のある地方の営業所に転勤を命じられました。

なぜ、私が営業?

私の性格はおとなしくて無口で、人に会うことが億劫なのに製品プロモーションなんかできるはずかないと思い、正直なところ会社を辞めようかと考えました。

しかし、転勤先の上司から営業を経験してから辞めても遅くないと宥(なだ)められて、転勤することになりました。

確かに、経験もしないのに自分にこの職業が合っている、合っていないなんてわからないですし、自分の職業はこれだと決めつけるのは良くないと思いましたので、合っていない?仕事にチャレンジしてみようと。

実際にはチャレンジ精神だけで仕事ができるはずがありません。私にとって非常に難関だったのがお客様、代理店などの外部の人間関係でした。そして製品知識がない中での製品プロモーションです。

代理店担当者からは特に納期遅延などが起きると、「なんとかしろー!!」と怒鳴り声で電話がかかってきます。新規の顧客開拓のために、潜在顧客にプロモーションをするのですが、「お前の説明はよくわからん!」と言われ、非常に落ち込んでいました。

当時の上司は、顧客訪問を最初だけ同行し、製品説明を教えていただきましたが、後は私一人でOKと言われ、非常に困惑しました。しかし、これが私にとっては製品知識習得の近道でした。お客様から説明内容がわからないと言われるのは当然で、自分が扱っている製品のことを理解していないのに、その状態で説明してもお客様に理解してもらえるはずがないことです。

お客様のお困りごとは何か?を考えると、お客様の製品に自分が扱っている製品で問題解決できることはないかを考え、それを自社製品に当てはめて提案すると、理解してもらえるようになりました。

納期トラブルに関しても、事前にユーザーの生産計画の情報を聞き出し、それを自社製品の必要時期と必要な数量に当てはめると、最適在庫数量が計算できますので、前職の生産管理の知識を生かすことができ、納期トラブルも解消していきました。クレームについても逃げずに真摯に対応しました。

そのようなトラブル解消や問題解決を提案することで、徐々に新しい顧客の開拓と製品知識が習得でき、お客様からの信頼もいただけるようになったと思います。

なんと言ってもセールスの醍醐味はお客様に喜んでいただいた時です。お客様から「ありがとう」と一言言われただけで、今までの疲れが吹っ飛んだことをよく覚えています。

その時に、自分で勝手に天職を決めてはいけないことを学びました。

そのような経験から以下にまとめました。

まとめ

  1. ほとんどの人は自分の職業に合っていないと考えている。
  2. 今の職業に合っていないと決めつけるのではなく、まず経験して、どのようにしたら自分に興味が持てるようになるか、工夫してみる。例えば、本来2時間かかる仕事を1時間でできるようにするには?とか、定常的な仕事はプログラムを組んで自動的にパソコンにやらせてしまうとか….。
  3. それでもこの職業は合っていないと思うのであれば、それからでも部署を変えてもらうよう上司に申し入れてもいいし、天職(転職)活動してもいいのでは

実は天職に就いていると考えられている5%の人も、元々は95%の人で、自分なりに工夫して天職になったのではないでしょうか。

ご一読いただき、ありがとうございました。

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