あるサイトで管理職の悩みの約50%が部下の育成であることが書かれていました。私も前の会社で管理職を経験し、部下の育成に必要な情報を入手するために色々な書籍を購入したが、ほとんど参考になリませんでした。私の経験も踏まえて、このブログでお伝えします。結論は、
成長する人は、教えなくても自ら学び取ります。
成長できない人はわからないことをすぐに上司、先輩に質問します。教えを乞うことは前向きであると捉えがちですが、違います。後々同じ質問を繰り返します。つまり学んでいないことになります。
成長できる人も同様に質問しますが、質問する前に必ず行うことがあります。
自分で調べて、それでもわからなければ上司、先輩に質問します。当然記憶が定着しますので同じ質問が繰り返されることがありませんし、仕事の内容を理解しているので、将来効率的に仕事ができるようになります。
短期的には効率が悪いと思われがちですが、長期的にみれば部下自身が成長しますので、仕事の密度が上がり、効率も上がるため、会社や組織にとって良い結果になる可能性が高くなります。
では、能力があっても成長できない部下をどうするか?ですね。
以前プロ野球のドラフト上位で指名され、入団した新人が、コーチの指導に耳を傾けず、逆に下位で指名された新人は、早く一軍に上がりたいとコーチの指導を聞き入れ、バッティングフォームを改善しました。数年後、上位指名された選手は芽が出ず、退団し、逆に下位で指名された選手は一軍でスター選手になりました。
能力はあるが仕事を覚えようとしない部下に、上司の教えを聞こうとする意思がなければ、
時間のムダになり、あなたが疲弊するだけになります。
仮に今能力が高くない部下であったとしても、自ら学ぼうとする意志のある部下に力を
入れた方が成長する度合いが早くなるので、あなたのためにもなります。
自分から学び取ることができる部下は、あなたの行動の良し悪しを見ています。
彼はあなたの悪い行動も反面教師にします。
成長できない部下も同様に上司のあなたを見ていますが反面教師にはしません。あなたの行動を潜在的に真似ようとします。その行動を悪いとは考えていないからです。
したがって、上司であるあなた自身が成長しない限り、良くも悪くもあなたの部下は
あなたの影響を受けるため、その組織の成長はないということになります。したがって
ことが大きな要因になります。
パレート(1:4)の法則をご存知と思いますが、これは上位20%が全体利益の80%を生み、下位80%が全体利益の20%しか生まないというものです。例えば100人の営業マンの上位20人が利益の80%を生みます。今度はこの上位20%をパレートの法則に当てはめると、同様に1:4に構成されます。
つまり、逆にこの公式に当てはめれば上位20%を加速的に成長させることで、下位80%も成長が促されることになります。
上司であるあなたが、自らの行動を客観的に見つめ、行動を正すことで、部下の行動も変わるのではないでしょうか。
組織が大きくなればなるほど、その組織のトップは人(部下)に与える影響が大きいことを改めてご認識いただければ
幸いです。
まとめ
- 成長する部下は教えなくても自分で学び取ることができる。
- 部下はいつも上司の姿、普段の行動を見ている。
- 部下の育成に悩む前に、まずあなた自身の行動を客観的に見つめ、直してみる。
ご一読いただき、ありがとうございました。
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